

かつて全日本プロレスはNWAやAWAなどの全米のプロレス団体と繋がりがあった事から、有望な選手を海外修行させて箔を付けて帰国させる事を得意としていた。
だがNWAやAWAがWWF(現在のWWE)の全米侵攻を受けて弱体化した辺りから全米プロレスとのパイプが痩せ干そって行き、遂には途切れてしまった。
辛うじて固定の外国人選手を多数備えてシリーズを組む事が出来たが、どんな選手が次期シリーズに来るのかってワクワク感は失せてしまった。
更に小橋健太のように海外修行に出なくとも大成するレスラーが出てしまった事で、海外修行の必要性は消えた。
しかし、昔の全日を知る(昭和で思考が止まった)私なんかからすると全日が『日本国内だけの団体』に成り下がる事に寂しさを感じてはいた。
そんな中で期待の双子レスラー.斎藤兄弟が来年1月から無期限の米国遠征に出るとのニュースを知り、久し振りに全日らしさを感じ嬉しい思いになった。
最大手WWEや続くAEWに全日にはルートがないからマイナーな団体を渡り歩きながらの修行になるだろうが、さまざまな事を吸収して帰って来て欲しいと願う。


